こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広坂にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合作展示会」 についてお話したいと思います。 今回は、「GASSHO PROJECTS」メンバーのひとり、 切出刀鍛冶師、増田 健 (ますだたけし)氏についてお話します。 Kei Arabuna氏と増田 健氏との出会いは、 「切出刀が欲しいから、買いに行こう!」と 新潟県燕三条市まで切出し刀を買いに行ったことがきっかけでした。 ※切出刀(きりだしとう)とは 切り込みを入れたり、細部を加工するときに使いやすい刀です。 平刀のように、広い面を削ることも出来ます。 彫刻刀の中でも最も使用頻度が高く、切断、削り、掘り込みにも使用することもでき、 荒削りから仕上げまで使える万能タイプな刀です。 革・木・粘土・紙など様々な素材に使用できるので 多くのものづくりに関わる職人・作家には馴染みの深い道具です。 <彫刻家・現代アーティスト>でもあり、 LEATHERS by Kei Arabuna(レザーズ バイ ケイアラブナ)の<レザー作家>でもあるKei氏。 Kei氏は切出刀を彫刻作品の細部を彫る際や、 革小物を制作する際には革を裁断したり、薄く漉く際に使用しています。 GASSHO PROJECTSメンバーである<建築大工>の若山真也氏も 仕事柄、切出刀を使用します。 ある日、Kei氏は若山氏と一緒に遊びながら話をしていたところ、 「質の良い切出刀が欲しいな~。」という話をしていました。 すぐにインターネットで「切出刀」というキーワードで調べてみると <新潟県燕三条市に切出刀職人がいる>という情報を見つけました。 「新潟県なら石川県から近いじゃねぇか!」 思い立ったが吉日、その場ですぐ車で出発したKei氏と若山氏。 それが案外遠かったそうです(笑) 燕三条市に到着したころにはすっかり夕方。 切出し刀職人の増田氏のお店は閉まっていました。 そこまで遅い時間ではなかったのに、なぜかその日はどのお店も閉まっていたそうです。 「せっかく石川から来たのに、このままじゃ帰れない!」 と焦り、増田氏に電話すると 「お盆の家族の集まりでお店にはいません」という返事がありました。 「あれ?今日はお盆か!」 と驚くKei氏と若山氏。 「どうりでお店が全部閉まっているわけだ」 早く気付けよって感じですね。 K&若「僕たち、石川県からはるばるあなたに会いにきたんですけど~…」(しどろもどろ) 増「わかった。集まりが終わってから、遅くてもよければ工房開けるよ」 お盆のアポなし訪問にも関わらず、神対応の増田氏!! その後、工房でいろんなお話を聞かせてくれたそうです。 お目当ての切出刀も買えて、2人はホクホクとした気持ちで帰路に付きました。 それから時が経ち、「GASSHO PROJECTS」がスタート。 確かな職人技による、質の良い切出し刀をプロデュースしたい、 ものづくりの人(革、工芸)という思いから Kei氏は迷わず増田氏を選出しました。 新潟県在住の増田氏とは、直接会って打ち合わせすることは困難です。 増田氏は通信機器はFAXしか持っていないため、 Kei氏はFAXで等倍になるように設計図を送信し、制作の指示をしていました。 1つの商品の完成までに非常に手間暇がかかるため、 1度の展覧会につきそれぞれ1つの商品しか作れないそうです。 増田健さんは稼業の鍛冶屋を継ぎ2代目。 幼いころから父である先代の仕事ぶりを見て育ち、 自身も迷うことなく当然のようにこの道を選んだそうです。 先代である親方は、口で仕事を教えてはくれはせず、 毎日親方の作業を見ては盗み自分のものにし、一連の流れを覚えたと言います。 切出と小刀の製作一筋46年余。 長年にわたり鋼と炎を扱ってきたことを示す、 作業場の使い込まれた道具や 機械に囲まれて、 周りに流されることも気負い過ぎることもなく 三条鍛冶職人衆の一人として活躍され、仕事を続けています。 <燕三条金物本舗のHPより>
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こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広坂にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合作展示会」 についてお話したいと思います。 Kei氏と藤村氏が出会ったきっかけは、 Kei氏が石川県野々市市で個展をしていたときに、 たまたま見に来てくれたのが藤村氏との出会いでした。 藤村氏はガラスを作ってインスタレーション作品を発表しているアーティストであり、 同時に職人仕事もこなしています。 アーティストと職人という2つの顔を持ち合わせる藤村氏。 Kei氏も藤村氏もアーティストという立場であり、 色々な展覧会などで会う機会が増えていきました。 ある日Kei氏は、自身の作品に使うガラスのパーツ制作を藤村氏に依頼したことがありました。 そのときに初めて藤村氏の制作現場を見て 「ガラスってこんなことができるのか!」 とガラス素材やガラス造形の持つ可能性に感動したそうです。 そして2015年、Kei氏は石川県加賀市の山中温泉<鶴仙庵>の館内に アートスペース<Re:fate>を総合プロデュースしました。 そこでガラス素材を使用したアート作品を展示する際、藤村氏の作品を選出しました。 ※Re:fateは現在お休み中です。 そのように度々アーティスト同士のやり取りをしながら、 「いつか一緒に面白いことやりたいね、合作とかしてみたいね」 と言っていたそうです。 この盃の展示には、ガラス板の上にワイングラスの底の部分を切り取ったものを載せて、 水面に雫が落ちているような魅せ方をして 一つのインスタレーション作品のような展示方法をしていました。 次回は、<切出刀鍛冶氏>の増田健(ますだたけし)氏についてご紹介したいと思います。 こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広坂にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合作展示会」 についてお話したいと思います。 北海道生まれの伊藤氏は、九谷焼を学ぶために石川県へ移住し、 生地職人として独立したのち 自社ブランド「Pottery Studio COEI」で 「無意識に使う器」をテーマに制作しています。 Kei氏と伊藤氏の出会いは、バイクがきっかけという意外なものでした。 ある日、Kei氏がバイク友達とツーリングをするため待ち合わせをしていた時に たまたま居合わせたのが伊藤氏だったのです。 伊藤氏もバイク乗りで、ものづくりの立場ということで、気が合った二人。 伊藤氏に興味を持ったKei氏は、彼の工房を訪れては色々な話をします。 Kei氏は伊藤氏に「どんな思いで焼き物を作っているのか?」と尋ねると、彼はこう答えました。 「僕は作家としてではなく職人として焼き物に向き合っている。 器を使う人の生活がより豊かになることを、ものづくりを通して伝えていければいい。 だからあえて日用品を作りたいんだ」 自分を主張するのではなく、<職人>として向き合う真摯な態度。 そんなものづくりの姿勢は <現代アーティスト><革製品デザイナー><空間デザイナー><音楽家>などの 様々な肩書を持つのKei氏にとって、とても新鮮なものでした。 それからしばらく経ち、「GASSHO projects」が始まりました。 <建築大工>若山真也氏と、<挽物木地師>生地史子氏とのコラボレーションで <接手の技術を使って木の器を作る>という案が出たときに <焼き物>もあったら面白いのではないかと思い、 伊藤氏をプロジェクトの加入に誘ったそうです。 上の画像は、第一回「GASSHO projects」展示会に出品された
<陶工>伊藤隆英氏と<ガラス作家>藤村正和氏のコラボレーション作品、 陶器とガラスが一体となった盃です。 この盃は底が透明になっているので、 上を向いて飲むときに底面に光が差し込むと、キラキラしてとっっても綺麗なんです。 次回は、<ガラス作家>の藤村正和(ふじむらまさかず)氏についてご紹介したいと思います。 こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広阪にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合作展示会」 についてお話したいと思います。 前回の記事で「GASSHO PROJECTS」を始めたきっかけは、 彫刻家であるKei Arabuna氏が、建築大工である若山真也氏と一緒に 遊び感覚でものづくりをしたことがきっかけだった、とお話しました。 何気ない会話の中で出てきた、大工の<継手>という技術。 「大工の伝統技法である「継手」を使って器を作れないか?」 そのアイデアが出たとき、Kei氏の脳内に一人の人物が浮かび上がりました。 その人物とは、挽物木地師である生地史子(しょうじふみこ)氏でした。 彼女は、挽物ろくろと言われる木工ろくろを使い、 木を加工することを専門とし主に器を制作しています。 Kei氏と生地氏の出会いは、小松市で開催された野外イベントでした。 Kei氏は自身の雑貨や小物が取り扱われているお店が出展されていたため、 そのイベントに遊びに行っていました。 Kei氏と若山氏が合作したチェストも出品していたところ、 チェストを見ながら「おもしろ~い」と言っている女性がいました。 その女性こそ、生地史子氏でした。 こんなチェスト(自分で作って言うのもなんだけど)に興味を持つなんて、 一体何の仕事をしている人なんだろう? 気になってKei氏は生地氏に尋ねてみました。 「木地師をしていて、木で器を作っています」と彼女は答えました。 木地師? Kei氏は初めて耳にする言葉でした。 それからKei氏は木地師の仕事とはどんなものなのか興味を持ち、 生地氏の工房へ遊びに行って色々な説明をしてもらい 彼女の丁寧で繊細な職人技に感銘を受け、 自身でもプライベートで使用する器を注文していました。 Kei氏が<アイデアを出して商品の図面を描き起こし>、 若山氏が<木材に接手の技術を施し>、 生地氏が<器を挽く>。 第一回「GASSHO PROJECTS」展示会に出品された <継手の技術が施された木材によって挽かれた器>が、その3人の手によるものでした。 次回も、「GASSHO PROJECTS」メンバーのご紹介をしたいと思います。 こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広坂にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合作展示会」 についてお話したいと思います。 ある日、Kei氏は自身のレザーブランド商品の取り扱い店を訪れていたときに 建築大工の若山真也(わかやましんや)氏と偶然出会いました。 ※実は現在の「GASSHO PROJECTS」の職人メンバーはみんな、 Kei氏がふらりと旅をする中で出会った人たちなのです。 (以前、こちらのブログでも<Kei Arabunaを語る上で欠かせないキーワードのひとつが「旅とバイク」である>ということをお話しましたね。) 2人が知り合ってからは、お互いの家が近いということもあり 「異業種なのにこうやって遊べるって楽しいね」と言いながら 鉋(かんな)を削ったり、研ぎをして遊んでいました。 彫刻家であるKei氏、建築大工である若山氏。 「異業種だけど、木を使ってものをつくる。 彫刻家と大工で違うところって何だろう? 違うところだけを抜粋して合作を作ってみよう!」 と思い立ち、2人でチェストを作ることになりました。 「一切打ち合わせをせずに、2週間後にお互い出来上がったものを組み合わせてみよう!」 Kei氏は鎖を溶接した繊細な脚を作り、 若山氏は違う色の木をはぎ合わせた分厚い天板を作りました。 その2つを組み合わせてみると 「なんだこりゃ!?」というような超不格好なチェストが出来上がったそうです(笑) それがコチラ↓ 繊細な脚に対して天板が重すぎて、 お皿を一枚載せただけでグワングワン揺れて、 とても使えるような代物ではなかったそうな…。 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)が始まったのは 2人が一緒に遊び感覚で、ものを作っていたことがきっかけだったそうです。 2人はその後もたびたび会って仕事の話をしていたときに Kei氏が「建物が老朽化して柱が腐った時ってどうするの?」と質問すると、 「大工の技術で<継手>っていうのがあるんだよ」と若山氏が答えました。 継手? 彫刻家のKei氏にとって初めて耳にする言葉でした。 K「継いだ部分を削っていったら面白いんじゃない?」 若「じゃあ切ってみよっか!」 K「普通に切るだけじゃ面白くないから、継ぎ手の部分を器にしよう!」 若「器なんて作れないよ」 K「器とかの木地を挽いている友人がいるから、その子に頼んでみようぜ!」
そのKei氏の友人というのが、挽物木地師である生地史子(しょうじふみこ)氏でした。 大工の技術である<継手>を使って挽かれた器が 第一回「GASSHO PROJECTS」展示会にも出品された商品だったのです。 次回は、生地史子氏についてご紹介したいと思います。 こんにちは!KAASスタッフのMです。
前回の投稿の続編です。 1年前に開催された第1回の「GASSHO PROJECTS」の展示会は 「職人」×「職人」というテーマで、 職人同士の異なる伝統技術を掛け合わせて 「今までにない新しいもの」を生み出しました。 そのとき、Kei氏は<デザイナー>という立場で 職人たちにデザインの図面のデータを渡し、制作の指示を出していました。 しかし! 今回はデザインだけではなく、すべての製品の造形制作にKei氏が関わっています。 Kei氏が職人に、言葉や図面を通して制作の指示をするのではなく、 自身も「造形」(彫刻・塑像)を行うことによって 職人とのコラボレーションを実現させました。 アイディアを生み出す<アーティスト>に、プラス<造形作家>という立場で企画に挑んだKei氏。 造形作家であるKei氏の本来の能力を遺憾なく発揮すべく 今回出展される製品は前回よりさらに「形へのこだわり」が感じられます。 今回の展示会タイトルである 「ARTIST KEI ARABUNA(アーティスト ケイ・アラブナ)& JAPANESE ARTISAN(日本の職人)」。 前回の展示よりもさらにバージョンアップした 「造形作家+デザイナー」×「職人」 のコラボレーションをぜひ楽しみにしていてください! こんにちは。KAASスタッフのMです。 2018年7月5日(木)~16日(月)金沢クラフト広阪にて Kei Arabuna(ケイアラブナ)が企画・プロデュースする 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)の第2回展示会、 「現代アーティスト ケイ・アラブナ と 日本を受け継ぐ職人技 の、合同展示会」 のフライヤーが刷り上がりました! 「GASSHO PROJECTS」(ガッショウプロジェクツ)とは? 立体造形作品を主に現代アーティストとして活動しているKei Arabuna(ケイアラブナ)が 挽物木地師、陶工、切出刀鍛冶師、建築大工、硝子家などの職人と一緒に 過去の技術と未来の概念を現代に伝える<ものづくりプロジェクト>です。 そのコンセプトを象徴するように「GASSHO PROJECTS」のロゴデザインは ・手と手を重ね合わせたポーズ (Keiと職人が手を重ねあっている、手仕事同士を繋ぎ合わせる) ・合掌造り (工場・町工場にも使われた在来建築構造。プロジェクトのメンバーである町工場の職人たちが働いている空間) を表したデザインになっています。 「GASSHO PROJECTS」のイメージフィルム。
現代アーティストKei Arabuna(ケイアラブナ)が、 各地を旅をする中で様々な職人と出会い、 一緒にものづくりをスタートさせていく…というストーリー仕立ての映像になっています。 ぜひ一度ご覧ください。 「GASSHO PROJECTS」の展覧会の詳細などは随時更新していきますので HPやブログの情報をチェックしてくださいませ! こんにちは。KAASスタッフのMです。 父の日まであと3日に迫ってまいりました。 本日も「LEATHERS by Kei Arabuna」の取扱商品の中から 父の日の贈り物に喜ばれる革小物をご紹介いたします! 本日ご紹介するのは、 <コンビ鞣し牛革> <フルタンニン鞣しスプリット牛革> <幻の手漉きコードバン> のボックス型名刺入れ(カード入れ)の3種類です。 Card Case /PC-17 ¥27,000 <コンビ鞣し牛革>を使用したボックス型名刺・カード入れ。 素材: 牛革(コンビ鞣/外_ORG、タンニン鞣/内)、漆(黒呂)/ 柿渋(富山県産)/ 真鍮 / 鹿人工腱(糸) サイズ: 110x70x12(mm) ※<コンビ鞣し牛革>とは? 一般的に流通する牛革を、「経年変化」と「耐熱性」などの強度を兼ね備えるべく 「タンニン鞣し」と「クロム鞣」両方で仕上げてあります。 ※「鞣し」とは字の通り、「革」を「柔らかく」することです。 強度、美しさ、経年変化をバランス良く持ち、漆との相性も良いです。 赤みを帯び、新品時は明るめの木目調となります。 使用により徐々に暗い茶色へと変化します。 Card Case /PC-17sl ¥23,760 <フルタンニン鞣しスプリット牛革>を使用したボックス型名刺・カード入れ。 素材:牛革(スプリット/外_SL、タンニン鞣/内)、漆(黒呂)/ 柿渋(富山県産)/ 真鍮 / 鹿人工腱(糸) サイズ:110x70x13(mm) ※<フルタンニン鞣しスプリット牛革>とは? ベジタブルタンニンという植物性の渋成分で鞣された牛革の表皮を剥いだ革です。 比較的厚手な革を使うことができ、もっちり、ふっくらとしていて保油性に優れています。 メンテナンスの仕方、使用するオイルにより幅広い表情を見せます。 タンニン鞣しなので熱や水濡れには弱いですが、経年変化やポケットなどへの適用性は高いです。 Card Case /PC-17cv ¥ 52,920 <幻の手漉きコードバン>を使用したボックス型名刺・カード入れ。 素材:牛革(特性コードバン/外_CV、タンニン鞣/内)、漆(黒呂)/ 柿渋(富山県産)/ 真鍮 / 鹿人工腱(糸) サイズ:110x70x12(mm) ※<幻の手漉きコードバン>とは? きめ細かな肌、しなやかな質感、それでいて他に類を見ないハリ。 馬の腰の革から表面と裏面を削ぎ、真ん中に存在する長い繊維が複雑に絡み合う層。 それがコードバンと呼ばれる革です。 ただでさえ馬の10%にも満たない部位で稀少にもかかわらず、 その削り出し作業を手鉋で最高な部位のみを抽出したのが LEATHERS by Kei Arabunaの「幻のコードバン」です。 経年変化というと、色が濃くなり柔らかくなるのが普通ですが、 コードバンと、本漆の組み合わせは、馴染みはするものの柔らかくはならず、 使い込む程にその美しさが増していきます。 黒の下に存在する幾層もの柿渋の手染めは、 太陽光の下でのみ見ることができ、屋内では漆黒の中に身を潜めます。 ポケットに馴染むまでには時間がかかりますが、 しっかりと馴染ませた時の「独占欲」は他に類を見ません。 いずれの商品も極厚の革を挟み、縫い込むことによりマチの厚みを出しています。 折り返しのマチよりも収納スペースが稼げるため、 全体のサイズが無駄なくすっきりとした仕上がりです。 ビジネスシーンでも、プライベートでも遊び心と拘りを兼ね備え、品良くまとまった
LEATHERS by Kei Arabunaの名刺入れ(カードケース)。 一度じっくりと、各名刺入れのページを見ていただけたら幸いです。 ↓ご紹介したアイテムの詳細・オーダー・お問い合わせはこちらから↓ <コンビ鞣し牛革の名刺入れ>の商品ページ <フルタンニン鞣しスプリット牛革の名刺入れ>の商品ページ <幻の手漉きコードバンの名刺入れ>の商品ページ こんにちは。KAASスタッフのMです。 そろそろ父の日(6月17日)が近づいてきましたね。 今日は「LEATHERS by Kei Arabuna」のレザー商品の中から 父の日のギフトにぴったりな素敵なレザーアイテムをご紹介いたします! 本日ご紹介するのは、 専用ケース入りのリング付きシューホーン(靴べら)です。 Shoe Horn /SH-16L ¥12,960(tax in) 携帯にも便利なサイズのこちらのシューホーンは、 リング付きですのでキーケースなどにも装着可能です。 シューホーンは、靴を大切に扱い長持ちさせたいなら持っておきたい革小物の1つです。 靴を履く際、自然とかかとの部分に力がかかってしまいませんか? そうすると、内側の革が徐々に傷んでしまいます。 かかとが潰れると靴のバランスが崩れるため、靴の寿命も短くなってしまうんです! そのため、靴を長く大事に着用したいのであれば、靴べらを使っての脱ぎ履きが必須なんです。 専用ケースの革には牛革(コンビ鞣し_ORG)を使用しています。 ※「鞣し」とは字の通り、「革」を「柔らかく」することです。 一般的に流通する牛革を、「コンビ鞣し」にて仕上げることで 強度、美しさ、経年変化をバランス良く持ちます。 木目調に塗られた漆は赤みを帯び、新品時は明るめの色合いですが、 使用により徐々に暗い茶色へと変化します。 「LEATHERS by Kei Arabuna」のシューホーンは、 真鍮(しんちゅう)を使用時の手の形に馴染むように、 手作業で曲線加工したのち、 ヘリの盛り上がりがなくなるまで手磨きで滑らかに仕上げます。 ※真鍮(しんちゅう)とは鋼と亜鉛の合金で、五円硬貨などの原料としてもおなじみの素材です。 真鍮は革製品と同じく、使い込むほど深みが増していきます。 Kei Arabunaが1つ1つ丁寧に作り上げた足と靴に負担をかけない なめらかなカーブはまさに“芸術品”。 時間が経つほど味わいの変わる風合いをお楽しみください。 ※商品情報 価格:¥12,960(税込、送料無料) 素材: 牛革(コンビ鞣し_ORG)、漆、柿渋、真鍮 サイズ:<ケース収納時>145x65x4(mm)<靴べら真鍮部分>1.5x115x50(mm) ケースの留め金具はイタリア製'Fiocchi社'を使用。 「LEATHERS by Kei Arabuna」の商品はすべて ブランド名が箔押しされた専用のギフトボックスに梱包して発送させていただきます。 品があり、落ち着きのあるデザインの「LEATHERS by Kei Arabuna」のシューホーン。 父の日に限らず、誕生日プレゼントや退職祝い、還暦祝いなど、 大切な方の節目の日にプレゼントすると大変喜ばれますよ。 ↓ご紹介したアイテムの詳細・オーダー・お問い合わせはこちらから↓ シューホーン(靴べら)の商品ページ こんにちは。KAASスタッフのMです。
石川県小松市にオフィスを構えるKAASは、30℃越でとても暑いですが その暑さを加速させるようにKei氏が情熱的にギターを弾いています。 今日はKAASの代表、Kei Arabuna(ケイアラブナ)氏について 語る上で欠かせないキーワードのひとつ、 「旅」と「バイク」 についてお話します。 Kei氏は、1年の約半分は国内外旅に出ていると言っても過言ではありません。 国内であればバイクで旅に出ることがほとんどです。 美大での学生時代、彫刻を学びながらバイクで国内外を放浪していたKei氏は、 自身の過酷な旅や生活に耐えうる革小物を探していました。 しかし当時、身の回りにあふれる革小物を見て、 「強度があるもので、欲しいと思うような良いデザインがない。 欲しいと思うような良いデザインのものは、強度が弱い。」 と感じていたそうです。 雨にも雪にも関わらずバイクでの走行。 寝袋ひとつで野宿。 アート作品を制作するための溶接作業。 …こんなハードな扱いに耐久性があり、 かつデザイン性を兼ね備えた革小物など なかなか存在しないのではないでしょうか。 そんなある日、Kei氏は思い立ちます。 「強度が強く、俺好みのデザインの革小物で存在しないのであれば、俺が作ればいい!!」 そんなこんなで2010年から独学でレザークラフトを開始、 2013年に自身のブランドを設立。 現在では国内の客様はもちろん、海外のお客様からも多く 「LEATHERS by Kei Arabuna」のレザーアイテムをご購入いただいております。 過酷な旅やバイク走行にも耐久性があり、 シンプルながらもデザイン性に優れた、 Kei Arabuna氏の手掛けるレザーブランド「LEATHERS by Kei Arabuna 」の革製品は 「こだわりの素材・製法」と「手仕事」によって生み出されています。 オンラインショップで取り扱いのある革製品は、Kei Arabuna Art Studioで 実際に手に取ってご覧になることもできます(要予約)ので、 お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。 |
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Kei Arabuna /ケイ・アラブナ Archives
June 2022
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