『素材と想いを継ぐ』 -succeed & joint - <唯一無二オーダー長財布> S様 ※再生産不可 material: 牛革(クロム鞣、タンニン鞣<外革>、タンニン鞣<内革>)/ 本漆(黒呂) / 柿渋(富山県産) / 鹿人工腱(糸) 木造住宅や寺社仏閣を日々手がけている建築大工のお客様からのご注文。 私自身も日本建築にとても興味があり、この国に残された技や想いを新たな形にするプロジュエクトに携わっています。 その中で常に念頭に置いていることは「100年前の技で100年先に残るものを今つくる」ということ。 そしてそのカタチは、素材、技法、知恵、人格すべての要素が反映されているべきである、ということ。 お客様個人から受けたインスピレーションはもちろん、 大工さんとしての特性をふんだんに取り込んだ長財布をお創りしました。 梁と桁の合わさる様や、樹種による木目の美しさの違い、木端の表情、その他様々な要素を一つの財布に落とし込みます。 左利き用に作られた全てのデザインなど、 直接のご注文でしかお受けしない方法がゆえに気づける点。 お渡ししてから暫く時間は経ちましたが、この製作背景をご覧になられたらより一層面白みが増すことかと思います。 唯一無二オーダーの方法、詳細は下記よりご覧ください。
※どうしても直接お会いできない、またはプレゼントしたい、なども対応させていただきます。 そのさいは100項目に近い質問や条件を伺います。
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material: 牛革(クロム鞣<外革>、タンニン鞣<内革>)/ 本漆(黒呂) / 柿渋(富山県産) / 鹿人工腱(糸) 細かく並ぶ糸は全て手縫い。 曲がり、重なり、異なる厚み箇所はそれぞれ異なる張り具合で綿密に縫われています。 「唯一無二オーダー」を創る際、その内容は素材、機能性、技法、耐久性、フォルム、デザインなどに現れますが、それらに最も反映されるのが私がお客様から受けた印象です。 それは人間性を見抜くとか、性格を熟知するという事ではなく、純粋に目を見て話した時に感じたことを元にベストなタイミングで具現化します。 ですのでそれが初見の時もありますし、何回かお会いした後のこともあります。 お客様を象徴するモノを創りたい時もあれば、普段お持ちにならないような意外なデザインでお創りすることもあります。目立つモノの時もあれば逆にそっと支えるモノの場合もあります。 修理保証はございますが、返品・交換・キャンセルは一切お受けせず、完成まで最終形を見ることができない、という信頼のみで成り立つ注文方法です。 Kei Arabunaの革製品は知識や理論に加え、 革のヘビーユーザー且つハードユーザーだからこそ見つけたこだわりをふんだんに込めてあります。 天然素材だけで作られた美しくも強靭な木目調は色味だけでなく、 質感やツヤも無垢材の柱やテーブルのごとく生活の中で変化を魅せます。 「唯一無二オーダー」にご興味ある方は一度ご連絡ください。 私はここでお待ちしています。 『使い方を選べる財布』 -ever changing wallet - <唯一無二オーダー> ※再生産不可 material: 牛革(クロム鞣<外革>、タンニン鞣<内革>)/ 馬革(コードバン) / 本漆(黒呂) / 柿渋(富山県産)/ 真鍮(イタリア製Fiocchi社) / 鹿人工腱(糸) パニアケースを積み、数々の装備を携え、いかに遠くまででも走り続ける。 そんなライダーさんからのウォレットの注文でした。 実際バイクを拝見させていただき、ツーリングのテイストなどのお話を伺い、 様々なギミックの効いたデザインを思いつきました。 料金所やちょっと自動販売機でコインを出したい時、 事前に小銭入れだけを切り離しておけば片方のグローブを外すだけで事足ります。 また、小銭入れはベルトや工夫次第ではバイクの車体に取り付けることも可能です。 振動や風でも外れにくいように通常より強力なホックを多めに取り付けています。 カードや札もかさばらずに収納できるよう隠しポケットを設け、 工夫したデザインにより収納量の割に薄く仕上げることができました。 外革には強度の高いクロム鞣の牛革を本漆と柿渋で染め上げ強度と美しさを増し、 内側には可塑性の高いフルタンニン鞣の牛革を熟成年数の浅い柿渋で木目調に染めました。 革の鞣しの特性、牛の部位による伸縮性の違い、染めの美しさ、凝ったデザイン性、 それら全ての要素を駆使して、あなたにしか使いこなせないモノを生み出します。 あなたの生活、趣味、好み、印象からデザインをお作りする「唯一無二オーダー」。 同じ人は二人と居ないように、この世に二つとないものをお作りするシステムです。 技も素材も道具もオリジナルで作るKei Arabunaだからこそできる注文方法。 「たまにのツーリングがもっとワクワクになる。 いつものライディングがちょっとウキウキになる。 そんなお財布を、あなたのバイクに合わせてお作りします。」 「唯一無二オーダー」にご興味ある方は直接お越しください。 私はここでお待ちしています。 『皮から国産』 -skin comes from Japan- <一点物 (再製作不可)> material: 鹿革(蝦夷鹿)/ 漆(黒呂)/ 柿渋(石川県産)/ 真鍮(金具) / 鋼(鋸刃)/ 鹿人工腱(糸) price: 参考価格 ¥85,000~ / フルオーダーメイド「ウォレットセット小」 先日バイクで奈良県の山奥を放浪中、工場地帯に迷い込みました。 そこは鞣し(皮を革にする)工場の密集地でした。 そこで出会ったタンナー(鞣しをする場所、職人)さんに特別に譲ってもらった鹿革。 なんと、北海道のエゾシカです。 このタンナーさんは直接北海道の猟師さんに皮の剥ぎ方を指導し、 害獣として駆除された蝦夷鹿の皮を仕入れていました。 肉は地元の人たちが、皮は専門の職人が恩恵を受けるとても自然な、 それでいてクオリティーを保てるプロセスです。 現在国内に流通しているキョン(中国の小型の鹿)とは革の厚みも感触も全く異なり、 ふっくらとした表面とコシのある繊維、それでいてキメの細かい裏側など、 握ったり撫でたりとついつい触りたくなる質感です。 その蝦夷鹿の革を用いて制作したウォレットセット(二つ折り財布とコインケース)。 海外にも視野を向けながらも、日本の文化を重んじるお客様からの注文。 今回は日本古来の革である「鹿革」をMLWK史上初めて選択しました。 小銭入れのデザインは巾着から取り入れ、金具から手作業でお作りいたしました。 意外な出会い、意外な素材、 「あ〜、それ知ってる」要素から「なんだこりゃ!」 を生み出すブランドであり続けたいと思います。 |
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Kei Arabuna /ケイ・アラブナ Archives
June 2022
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