約3年前だっただろうか。 奈良の山奥を越え、バイクで迷い込んだ工業地帯。 道を尋ねようと声をかけたのが寺澤さんとの出会いだった。 そんな彼は偶然にもタンナー(皮を鞣(なめ)して革にする人、及び工場)だった。 自分が革ブランドを展開していると知るや、彼は快く工場内を案内してくれ、様々な希少な革に触れさせてくれた。 今回、仕入れも兼ね、久しぶりに奈良県まで出向いた。 奈良県の山に囲まれた地、宇陀市にある「奈良産業」さんは、国内でも有数の鹿革を得意とするタンナーさんだ。 特に害獣として駆除された皮を各地の猟友会から仕入れ、 皮の特性や製品の用途に合わせて数々の鞣し方法を持ち合わせる。 アイテムにするには原皮(動物の皮)の状態はもちろん、この「鞣し」が全てを左右するのだ。 今回は他では中々見ることのできない猪革を始め、数々のジビエレザー(狩猟により捕獲され、肉をジビエ料理として使用された残りの革)に実際に触れ、その中から面白い物を仕入れさせてもらった。 これらを元に新たな「コンセプト」と「美」を込めた「LEATHERS by Kei Arabuna」ならではのアイテムを作製しようと思う。 <次回の旅の続きは『皮となる獣を獲る猟師さんに会ってきました -Huntting of Japanese leather #02』> お楽しみに!
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Kei Arabuna /ケイ・アラブナ Archives
June 2022
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