こんにちは。 Kei Arabuna Art Studio(略してKAAS)スタッフのMです。 今日からKAASで起こっている日々の出来事を発信していきますのでよろしくお願いします! KAASとは、代表のKei Arabuna(ケイアラブナ)が ①アート制作 ②レザークラフト(LEATHERS by Kei Arabuna) ③音楽活動 ④製品プロデュース(GASSHO PROJECTS) の4つをほぼ1人で行っている事業です。 「って、いろいろありすぎ!一体何がしたいのこの人!」 そうお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今日はそんなKei Arabunaの思想に触れ、彼の人物像に迫ってみましょう。 彼のホームページのCV(略歴)にはこう記されています。 普段目に留められない存在。 それらはきっと<もったいない>存在なんだろう。 そんな存在を見つけると、自分を見ているようでなんとかしたくなる。 物心がつく頃には満員電車で揺られていた。 街路樹から落ちた蝉を踏み潰したことにも気付かず、 ボタン一つで動くエレベーターで何も疑うことなく上を目指す。 高層ビルの最上階に行くことだけが唯一、景色一面を見渡す方法だった。 どんな時でも、どんな場所でも、どこかしらに涙はある。 「いい時代になった」と言っても泣いている人はいるし、 「昔の方が良かった」といっても泣いている人もいる。 つらいこともあるし、かなしいこともあるのは時代のせいではなくて人間だから。 人の心を追求すればその涙の理由を「感動」にすることができると信じたい。 …お分かりいただけたでしょうか? えっ、ポエミー過ぎてよくわからない?そうですよね。 わたくしがざっくりと彼のことを説明いたしますと、 「感情を形にする男」 そんな感じでしょうか。 旅をする中で出会った感動、 日常を生きる中で得た経験。 その感動と経験が、彼の中で化学反応を起こし、ある感情が沸き起こる。 その抑えきれない感情を形づくる方法が、 時にはアートに、時にはレザークラフトに、時には音楽に、時には製品となる…。 彼の気分次第で、感情を表現する媒体を変えていく。 きっと、そんなシンプルなことなのではないかと思います。 それではまた! ※画像は激辛マーボー豆腐を涙目で食べるKei氏です。
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革の種類によって、同じデザインでも特性が変わります。 今回はLBKの使用する革の種類についてご紹介します。 <大きく分けて3種類> 「コンビ鞣し牛革」「フルタンニン鞣し牛革スプリット」「幻の手漉きコードバン」 を主に使用し、そこに漆染めを施しています。 それぞれの見た目、手触り、特性の違いをお見せしましょう。 <コンビ鞣し牛革> 一般的に流通する牛革を、「経年変化」と「耐熱性」などの強度を兼ね備えるべく「コンビ鞣し」にて仕上げてあります。 ※「鞣し」とは字の通り、「革」を「柔らかく」することです。「皮」から「革」にすることです。 LBKがオリジナルで使用する革は殆どがこれです。 強度、美しさ、経年変化をバランス良く持ち、漆との相性も良いです。 赤みを帯び、新品時は明るめの木目調となります。 使用により徐々に暗い茶色へと変化します。 以下、個体差はありますが5段階評価でつけてみました。 <耐摩擦性>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・爪、釘でがり傷がつく <耐熱性>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・溶接の火花が軽く当たる程度は異常なし <経年によるヘタり>⭐︎⭐︎⭐︎ ・収納場所やメンテナンスのオイルにより革は柔らかくなる <ツヤ>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・表面がパリっとした感じ 10センチx20センチに裁断した革の端を持って逆端に500円玉を2枚乗せてみました。 ほんのわずかに曲がりますが、折れる感じではありません。 <フルタンニン鞣しスプリット牛革> ベジタブルタンニンという植物性の渋成分で鞣された牛革の表皮を剥いだ革です。 比較的厚手な革を使うことができ、もっちり、ふっくらとしていて保油性に優れています。 メンテナンスの仕方、使用するオイルによりとてつもなく幅広い表情を見せます。 タンニン鞣しなので熱や水濡れには弱いですが、経年変化やポケットなどへの適用性は高いです。 <耐摩擦性>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・爪、釘でがり傷がつくが、オイルを入れることで目立たなくなる <耐熱性>⭐︎⭐︎⭐︎ ・濡れた状態で圧をかけるとその形に硬化する <経年によるヘタり>⭐︎ ・経年変化が出やすいが、日頃の手入れにより唯一無二の育ちをする <ツヤ>⭐︎⭐︎ ・表面がしっとり、全体的にもっちりとしている 上記同様、10センチx20センチに裁断した革の端を持って逆端に500円玉を2枚乗せてみました。 新品状態でもしっかりと曲がります。 <幻の手漉きコードバン> きめ細かな肌、しなやかな質感、それでいて他に類を見ないハリ。 馬の腰の革から表面と裏面を削ぎ、真ん中に存在する長い繊維が複雑に絡み合う層。 それがコードバンと呼ばれる革です。 ただでさえ馬の10%にも満たない部位で稀少にもかかわらず、その削り出し作業を手鉋で最高な部位のみを抽出したのがLBKの「幻のコードバン」です。 そこまでの労力と技術を費やすには訳があります。 それは一言で言えば「最強の革」だからです。 革は一般には経年変化を楽しむものといわれますが、この変化自体はいわば革の劣化でもあります。 先に述べたように、「皮を柔らかくして腐らなくする」のが「鞣し」という工程です。 変化しにくくすることが目的であるにもかかわらず変化してしまうのは、元の「皮」に戻りつつある、ということです。 その反面、LBKのコードバンは手漉きにて「強くて長い繊維が複雑に絡み合うところのみ」を抽出するため、鞣し成分が抜けたところで解けることがないのです。 そこに本漆で染め上げることにより、表面の強度がさらに増します。 ポケットに馴染むまでには時間がかかりますが、しっかりと馴染ませた時の「独占欲」は他に類を見ません。 原皮の仕入れも難しく、そこから手漉き、漆染めを施すので製作はかなりの時間を要します。 <耐摩擦性>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・爪、釘でも傷がつかない <耐熱性>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・使用テストは満点でクリア <経年によるヘタり>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・硬さやハリは変わらず、日光での色の変化でより美しさを増す <ツヤ>⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ・新品時は鈍いツヤ。使用により徐々にしっとりとしたツヤが増す 上記同様、10センチx20センチに裁断した革の端を持って逆端に500円玉を2枚乗せてみました。 新品状態ではびくともしません。 革の比較例:「Key Case /KC-16」左:コンビ鞣し牛革 右:フルタンニン鞣しスプリット牛革 いかがでしたでしょうか。 以上がLeathers by Kei Arabunaに使用される代表的な革です。 それぞれのアイテムごとに、ご自分に合う組み合わせの参考にどうぞ。 各種革のサンプルもご用意しております。実際にお手にとってご覧になりたい方は当工房まで。 Open. 不定休
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Kei Arabuna /ケイ・アラブナ Archives
June 2022
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