「優しさと強さ」 -Strength lies behind kindness- <シザーズケース / scissors holder> Y様 ※再生産不可 material: コンビ鞣し牛革(鎧染め)、タンニン鞣し牛革(三年柿渋染)、真鍮(手打ち鍛造、Fiocchi)、銅(リベット)、鹿人工腱(糸) 僕が普段お世話になっている美容師の方へ、ご主人からのご注文でした。 唯一無二オーダにて作成させていただいたシザーケースです。 僕の不精なスタイルをいつも驚くセンスと技術で感動的に変身させてくれます。 僕自身、表現者として、手仕事に携わる者として、普段から人の仕事もじっくり観察します。 と言っても専門的な事はあまりわからないので、その人の「心」を感じとると言った方が適切かもしれません。 時にそれは美しかったり、カッコ良かったり、面白かったりと、様々な感動を得るわけですが、今回のお客様はご夫婦とも僕が尊敬する方です。 そんなお二人の想いに僕の想いを込めて、一つのアイテムを作成させていただきました。 使い慣れた道具やその周りのものを作成する時はいつも大変です。 なぜならその人のクセや取り回しに合わせて作成する必要があるからです。 利き手、サイズ感、動き方などを考慮して極力慣れまでの時間を要さないように努めます。 そして何よりモノとしての魅力、ずっと寄り添いたいと思っていただけるデザインと構造を生み出します。 未知の業種故、どんな動き方や使い方をするのかがわからず、何度も観察し、色々と調べ上げ、実際にサンプルを作り、スキバサミや櫛などを入れてイメージしてから本製作に入ります。 今回はもともとお客様がお使いのケースを実際にこちらで復元作成し、その角度や機能に極力近づけつつも機能的な改善点を見つけて新たにデザインを作りました。 刃先に残った髪の毛がケースの中に溜まるという事も知り、ケースの中をしっかりと開いて掃除ができるようになっています。 そのギミックはLBKの得意とする立体的縫製による蝶番式で作りました。 腰への負担を減らしつつもしっかりと馴染むよう、しなやかながらも経年変化の少ない革を選び独自の漆染めにて製作しました。 強度も高く美しさが際立つ真鍮無垢のナスカンは取り外しやすくしっかりと本体を留めます。 各要所には一点モノのオリジナルで手打ち鍛造にて仕上げた金具を使用しています。 そんな革パターンから金属素材にいたるまでの特別レシピは社外秘でしっかりと保管してあります。 メンテナンスはもちろん、ポケットの追加などのカスタム、破損の際の修理はどんな状態になっても可能です。 今という時代は本当に選択肢が増え恵まれていると思います。 それに伴い、そこに行き着く手段も豊富にあります。 髪を切りに都市から金沢に来る事も可能です。 感動のできる美容院をお探しの方は是非。 Salon de OXY 〒920-0036 石川県金沢市元菊町17-53 アクセス : 金沢駅各線から徒歩約14分 共用駐車場 : 5台 もう少し南に行った小松市にはLBKの工房&ショップもありますので併せて是非。。
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約3年前だっただろうか。 奈良の山奥を越え、バイクで迷い込んだ工業地帯。 道を尋ねようと声をかけたのが寺澤さんとの出会いだった。 そんな彼は偶然にもタンナー(皮を鞣(なめ)して革にする人、及び工場)だった。 自分が革ブランドを展開していると知るや、彼は快く工場内を案内してくれ、様々な希少な革に触れさせてくれた。 今回、仕入れも兼ね、久しぶりに奈良県まで出向いた。 奈良県の山に囲まれた地、宇陀市にある「奈良産業」さんは、国内でも有数の鹿革を得意とするタンナーさんだ。 特に害獣として駆除された皮を各地の猟友会から仕入れ、 皮の特性や製品の用途に合わせて数々の鞣し方法を持ち合わせる。 アイテムにするには原皮(動物の皮)の状態はもちろん、この「鞣し」が全てを左右するのだ。 今回は他では中々見ることのできない猪革を始め、数々のジビエレザー(狩猟により捕獲され、肉をジビエ料理として使用された残りの革)に実際に触れ、その中から面白い物を仕入れさせてもらった。 これらを元に新たな「コンセプト」と「美」を込めた「LEATHERS by Kei Arabuna」ならではのアイテムを作製しようと思う。 <次回の旅の続きは『皮となる獣を獲る猟師さんに会ってきました -Huntting of Japanese leather #02』> お楽しみに! 今年も残すところ少しですね。
この年は皆様にとってどのような年になったでしょうか。 LEATHERS by Kei Arabunaは日頃の皆様のお支えもあり小松ブランド金賞も授かりふるさと納税にも選ばれ大変実りある年となりました。 ありがとうございます。 明日から始まる新しい年もますます様々なカタチでLEATHERS by Kei Arabunaをお届け出来るよう日々尽力して参ります。 よろしくお願いいたします。 どうぞよいお年をお迎えくださいませ。 お久しぶりです。KAASスタッフのMです。 先日の熊本・島田美術館での展示会、大盛況にて終了致しました。 ご来場くださった皆様、ありがとうございます。 その後Keiは九州を放浪したのち、石川を通り越して新潟経由で1ヶ月後に無事帰宅しました。 さて、暖房器具のないKei氏の自宅兼アトリエですが、 最近ユ○クロのウルトラライトダウンベストを入手して 寒い部屋でもKei氏はノリノリでピアノを弾いております。 先日、Kei氏も自身のブログに載せていましたが、 Kei氏の手掛けるレザーブランド「LEATHERS by Kei Arabuna」と アーティスト×職人として企画・プロデュースする「GASSHO projects」の こだわりのアイテムたちが、なんと! 「小松市ふるさと納税」返礼品に選ばれました!! これもひとえに皆様のご支援・ご協力あってのことと心より感謝しております。 「ふるさと納税って興味があったけど、欲しい商品が見つからなくて…」
「Kei Arabunaの商品って興味があったけど、買うタイミングがなかなかなくて…」 という、そこのあなた! ぜひ、ふるさと納税を機会に 「LEATHERS by Kei Arabuna」のこだわりの革小物と 「GASSHO PROJECTS」の天然素材100%の手仕事による作品をチョイスしてみませんか? 無事、高速道路でサクサクっと熊本に到着しました。 深夜に石川県を出発し、昼頃に会場の島田美術館に到着。 今回は僕の作品の中でも「革」に素材を絞っての出品です。 漆染の革「鎧革」を用いて作ったウォレットやステーショナリーなどを始め、 革に写真を焼き付け現像した立体造形作品を展示販売いたします。 熊本初進出です。 是非ともこの機会にお立寄りください。 会期:2018年10月18日(木)〜22日(月) 開場時間:10:00〜17:00 会場:島田美術館 住所:860-0073 熊本県西区島崎4-5-28 電話:096-352-4597 <作家> 稲澤隆生(陶) 森口信一(木) ジョリー・ジョンソン(羊毛) ケイ・アラブナ(革) 季節の変わり目、工房を構える石川県も着々と肌寒い日が増えてきました。 昼夜の寒暖差が広い今日この頃。 布団のチョイスが朝の目覚めを左右することを感じました。 さて、この度「LEATHERS by Kei Arabuna」は石川県小松市より「小松ブランド」に認定され、金賞を受賞しました。 皆様の日頃の御愛好のお陰です。ありがとうございます。 これからもより多くの方に「革の魅力」や「天然素材の可能性」を「唯一無二の存在」として発信して参ります。 加えて、より広くの方にこの感動が届くように精進してまいりますので宜しくお願い致します。 この度の感謝を込めて、下記の条件でのご注文にて定番アイテム全品30%OFFとさせていただきます。 期間:2018年10月15日(月)〜11月15日(木) 場所:LEATHERS by Kei Arabuna小松工房 ※ただし全てが手作業の商品につき、お受け取りが期間外になる可能性がございます。予めご了承ください。 この機会にぜひどうぞ! ご来店、ご相談お待ちしております。 「言葉を介さない哲学」 -Capacity- <唯一無二がま口二つ折り財布> T様 ※再生産不可 material: コンビ鞣し牛革(鎧染め)、タンニン鞣し牛革(三年渋染、既染)、コードバン(手漉き+鎧染め)、蝦夷鹿革、真鍮(手打ち鍛造)、鉄(がま口)、人工鹿腱(糸) バイク乗りのお客様からのご注文を「唯一無二オーダー」でいただきました。 国内各地の長距離ツーリング、日常での使用に携える財布。 がま口のコインケース部分はふっくらとした蝦夷鹿革を使用しました。 柔らかい鹿革は大容量の小銭を収納できます。 がま口を開いたときにもその容量を最大限生かせるよう、その両面にマチを設けました。 ライディングジャケットの下に首から掛けるも良し。 ストラップを取り外してパンツポケットやポシェットに入れるも良し。 牛革の部位でもっとも伸びの少なく強靭な部位、ベンズ(背中)を使用したストラップです。 二つと同じアールのないデザイン。 自然界の物は全て曲線で構成されています。 美しい曲線の定義はデザイン美の最大の課題の一つです。 永久修理可能、いかなる損傷も修復可能はもちろん、ストラップの長さ変更も可能です。 唯一無二オーダーのご注文・詳細は直接ご連絡にて承ります。 下記のコンタクトページよりどうぞ。 「妖艶な美と共に」 -Bewitching- <唯一無二イヤリング> K様 ※再生産不可 material: 蛇革(オリジナル手染め)、真鍮(手打ち鍛造)、金粉 、銀粉 定番アイテムでご用意している「Earrings」シリーズをご覧頂いた方からのご注文でした。 ジュエリーのオーダーメイド、しかも唯一無二オーダーはとても新鮮でした。 LBKの「唯一無二オーダー」とは、お客様と直接お話ししてから私がその方をイメージして主観的に創る、本当の意味での唯一無二をお手にできるオーダー方法です。 今回は、私にとって初めての試みを行いました。 「蛇革」の「染色」です。 白い水蛇(小型の蛇。革が薄くタッセル状にするとふわっと軽やかさが出せます。)の革を数種類の染料で染め上げ、表面にはそれぞれの部位に合わせて金粉、銀粉を蒔絵(漆の上に金彩を施す技法)の要領でさっと乗せました。 女性のアクセサリーを「唯一無二」でお作りする機会も滅多にありませんが、 中でも今回は絶対に「色」が欠かせませんでした。 様々な試作を作りましたが、どうもぱっとせず試行錯誤を重ねた結果、染色から自分で行おうと踏み出しました。 やっと自然なグラデーション、色の組み合わせがイメージに繋がり、完成に至りました。 新しい試みの末に見出せた新しい表現方法。 K様、貴重な機会をいただきありがとうございます。 『車検証入れ / VC-18』 日本で乗り物にこだわるなら欠かせないアイテム。 サイドポケットにも嵩張らずに収納できる、スリムなデザインです。 整備記録簿も収納できるポケットが内側に付いています。 ありそうでなかった「こだわり」のもの。 柿渋、漆を手作業で一枚一枚染めた牛革を使用した、Leathers by Kei Arabunaの最高品質の一品です。 定番ラインナップとして発売開始しました。 <VC-18> ¥12,000+tax material: 柿渋、本漆、牛革、真鍮 size: W175 H250 D10(mm) *透明ファイルも付属します |
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Kei Arabuna /ケイ・アラブナ Archives
June 2022
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